バルブってなに?
バルブとは、一言で言うと「流体をコントロールするものの総称」です。その歴史は長く、古代ギリシャ遺跡からもバルブの機能を持つ化石が発掘されているほどです。古くから私たちの生活に根付いているバルブの活躍するフィールドは非常に広く、業界や設備によって使われ方も様々です。例えば身近な例を挙げると、水道の蛇口もそれにあたります。他にも、給湯器、ガス栓、などといった家庭用として一般生活に関わる分野はもちろん、ビルや工場、船舶などの多くの産業設備に使用されています。しかしバルブといっても種類もさまざまな種類があり、大きく4つに分けられます。ここからは各バルブの種類と特徴をイラストでご紹介します。
バルブの種類と特徴
種類 | ゲートバルブ | グローブバルブ | ボールバルブ | バタフライバルブ |
---|---|---|---|---|
断面図 | ||||
別名 | 仕切弁 | 玉型弁 | - | 蝶型弁 |
弁体の作動 | 上下左右 | 上下作動 | 回転作動 | 回転作動 |
全開時の弁体 | 流路に残らない | 流路に残る | 流路に残らない | 流路に残る |
面間 | 広い | 最も広い | 広い | 狭い |
質量 | 重い | 重い | 重い | 軽い |
バタフライバルブの強み
バタフライバルブは、薄い円板となっている弁体の部分が、ハンドルを回すことによって回転し、流れるものの量をコントロールします。
バタフライバルブは、弁体が板状で薄いため省スペースで設置できるのがメリットです。配管の配置が複雑であったり、スペースが限られている場合などによく用いられます。
これが、巴の製品が社会インフラや産業設備で重宝されてきた理由にもつながっています。(※一般家庭用では使われません!)工場や船舶、インフラ関係の設備では、配管が複雑に入り組んでいたり、狭いスペースであることがほとんどです。
しかしバタフライバルブは多種弁に比べ、圧倒的に幅が薄くコンパクトです。またアルミなど、お客さまのご要望によっては使用する金属もカスタムすることができるため製品の軽量化も実現できます。そのため狭い場所にも容易に設置ができ、また設置時の労力も減らすことができています。
このような理由から、バタフライバルブは社会インフラや産業設備で重宝されてきました。バタフライバルブは、ON-OFFにも流体調整にも使用できる、オールマイティーなバルブなのです。
今後の活躍フィールド
バタフライバルブの強みを活かし、私たちは次なるフィールドである世界に挑戦していきます。今、世界では人口が増加し続けています。それによってインフラ設備の不足といった喫緊の課題があります。インフラとは、「日々の生活を支える基盤(下部構造)であり“それがないと生活がなりたたないもの」を指します。もちろん私たちが毎日飲む「水」もインフラとして当てはまります。しかし、日本のように蛇口から出る水を飲める国は、たったの10カ国程度なのです。飲料水を生み出すには、エネルギーが必要です。エネルギーを生み出すにも、多くの工場設備やプラント(大規模な工場)が必要です。また工場・プラントでは必ず水を使用するので、そこでも私たちのバルブが必要になります。だからこそ巴バルブは、日本No.1の技術を持ち世界のインフラにまつわる課題を解決することをミッションとし日々業務に臨んでいます。